一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会

ディスプレイとは? 連合会概要 出版物 会員・構成員名簿 ディスプレイ産業賞 リンク集


審査評
【第36回ディスプレイ産業賞(2017)】
大賞:広島平和記念資料館東館
審査委員長:橋爪紳也

  本年は、ミュージアムなど文化施設のなかに、優れた作品が多いという印象である。なかでも本作品には審査委員の支持が多く集まり、総意をもって大賞に選定された。
  なによりも評価の対象とされたのが、その社会性である。近年、唯一の被爆国であるわが国から、核戦争の恐ろしさと平和の尊さを世界に問いかける意義と必要性が、いっそうたかまっている。そこにおいて、爆心地の近くに立地する広島平和記念資料館の果たす役割は重い。
  展示面での工夫も注目される。3Dプリンターによる模型で街なみを再現、爆弾投下の前後に米軍が撮影した写真を基に、原子爆弾が炸裂した瞬間をプロジェクションマッピングで再現している。被爆者の証言のほか、学術研究の成果など知りうるすべての情報を重ねあわせ、最新の技術を応用しながら正確な情報提供を極めようとする姿勢がうかがえる。
  またオバマ前大統領の訪問を契機として、本館には諸外国からの来館者が増えていると聞く。国際平和の象徴という機能に加えて、国際観光客の広島への来訪を促進、経済効果を高めるうえでも、今回の展示更新は注目されていた。各方面からの期待に応じたリニュールとなった点がおおいに評価され、ディスプレイ産業賞大賞の授与に至ったものである。


このページの先頭へ


コピーライト